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新・健康の窓(51)げんきくん39

  • 職場巡視と自宅巡視

    私たちは主にお客さまの万が一に備える商品を販売しています。そのために様々な万が一を想定した商品を開発し、その内容をお客さまへ伝え理解いただき適正な価格で紹介し「いざ」という時に備えてもらいます。ただ、できれば「いざ」という時は起こらないに越したことはありません。ところで、そのような商品を扱っている皆さんはご自身の万が一に備えていますか? さらには、それが起こる可能性を減らす準備(予防)をしていますか?
    常時50人以上の労働者が働く事業場では衛生管理者を置くことが法律で定められています。その業務の1つに職場巡視というものがあり、それは「作業場等を巡視し、安全衛生上の問題がないかを確認」することで、衛生管理者には週1回の実施が義務付けられています。
    危険物を扱う工場や工事現場などの危険職場においては非常に重要な確認となりますが、正直に言って、我々の事務職場においてその重要性を強く感じることは難しいでしょう。しかしながら、当社の労災で最多となるのは転倒です。ほとんどが屋外ですが、屋内でも発生しています。電源コードへの躓き、濡れた床や階段での転倒などです。よって、衛生管理者は職場の動線上に電源コードやカーペットのめくれなどの躓きやすい場所はないか、滑りやすい場所はないかなどを確認します。その他にも地震発生時の事故予防として倒れやすい棚の固定や、高い棚の上に置かれたものの除去、さらには冷蔵庫に賞味期限切れのものはないかなども確認します。
    テレワークが導入された今、自宅も立派な職場です。自宅においても皆さん一人一人が衛生管理者となって自宅巡視(私の造語です)をしてみてはいかがでしょうか? 上記の内容に加え、避難経路(勝手口や裏口)が物でふさがれていないか、棚などが倒れて塞がれる可能性はないか、避難梯子の定期点検は実施されているか、そして、腰痛や肩こり、眼精疲労などの予防として部屋の明るさ、机・椅子・ディスプレイの高さ、位置関係が適正に調整されているか、さらには火災対策として電源周辺(コンセントなど)の掃除、火災報知器の点検、消化器の準備または位置の確認、家族の非常事態に備えて近所のAEDの場所なども把握しておくとさらに安心です。
    このような目線で定期的に自宅を見る習慣をつけることは、懐に負担がかからずに安心が得られる非常にコスパのいい保険です。その上部屋も片付き、さらには自分と身の回りの万が一について考えることで、お客さまにもよい提案ができるようになるのではないでしょうか?
    (文章:健康増進室 産業医 田端淳一 まんが:松下哲大)

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