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げんきくん(42)

  • 噛むことから始める心と体の整え方

    みなさんは普段の食事で、どれくらい噛んでいるかを意識していますか。食事は栄養をとるだけでなく、噛む行為そのものが心身の状態に影響します。道具も時間もいらず、今日から始められるのが「よく噛むこと」の利点です。忙しい日々では、柔らかい物を急いで食べて終わりがちですが、それでは食事の力を十分に使えていないかもしれません。咀嚼(そしゃく)がもたらす3つのメリットを紹介します。
     
    1.頭をすっきりさせる
    咀嚼をすると脳の前頭前野が活性化します。ここは集中力や判断、気持ちの切り替えを司る部分です。朝から頭がぼんやりする日や、仕事の合間に気分を整えたいとき、噛むことは役立ちます。また、しっかり噛むことで血糖値の急上昇を抑えられるため、昼食後の眠気が気になる方も、食べ方を丁寧にするだけで違いが出ます。噛むことは、脳のスイッチといえるでしょう。
     
    2.食べ過ぎを防ぐ
    あまり噛まずに食べると、満腹感が脳に伝わる前に食事が進み、つい食べ過ぎてしまいます。反対によく噛むと、食事のペースがゆるみ、適量で満足感を得やすくなります。これは体重管理をしたい方にとって、無理のない習慣です。目安としては1口30回程度噛むことが推奨されていますが、噛む回数を今より少し増やすだけでも十分です。こうした積み重ねが、生活習慣病の予防に直結します。
     
    3.気分を落ち着かせる
    一定のリズムで噛む動作は、脳内でセロトニンの分泌を促すことがわかっています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、心の安定に深く関わっており、緊張やいら立ちを和らげる効果があります。食事でよく噛むことも、立派なメンタルケアになります。短時間で実践できるため、日中のリフレッシュにも適しています。心がざわつくときこそ、ゆっくり噛み締めることで、自分自身を落ち着かせる時間を持ちましょう。
     
    忙しい毎日で、健康のために大きなことを続けるのは簡単ではありません。だからこそ、すでに行っている食事の時間を見直してみてください。よく噛むことは、心身を整える最も身近なセルフケアです。今日から、少しだけ多く噛んでみてください。
    (文章:細田大治 まんが:松下哲大)

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